シャインの涙 [ポンポン王国]
子ポポ:シャイン王子、どうしちゃったのかなあ?
アダモ:しーっ!
ハール王:(何度もうなづいて)そうか、そうか、わかってくれたんだね。思い出したんだね。
わしはうれしい。さあ、みんな、シャインの答えを聞いてやってくれ。
シャイン:答えは月です。お月さまです。父が、いや、王様が、母と三人でお月見したときに
教えてくれたことです。毎日、月は形を変える。満月から、半月へ、そして三日月へ。
そしてまた半月になって、満月になる。でも、実はいつも月は同じで、2匹のウサギが
モチをついているのだ、と。
王:そうだ、なつかしいな。よく思い出してくれたシャイン。
わしは、母を亡くして悲しんでいるお前の気持ちを察せずに、さっさと結婚しちまった。
すまなかった、許せ。
女王:でも王様。これじゃ、この謎、リンシーには不公平ですわ。私たちにわかるはずも
ありませんもの。
王:すまん。わしはシャインが思い出してくれるかどうか知りたかっただけなのだ。
あの楽しかった思い出を。国は平和が何よりじゃ。争っておさまるものではない。
シャイン:2匹のウサギは私とリンシーです。父上、二人で協力して国を治めます。
王:うん、よく言った。それでこそ王子。リンシー、どうじゃな。
リンシー:兄上に協力させていただけるとは、これ以上うれしいことはありません、王様。
王:うれしいぞ、リンシー。ああ、病気も治ってしまいそうなくらいうれしいぞ。
お妃、どうじゃな、こんなうれしいことはあるまい。
女王:はい、王様にはまいりましたわ。私の考えが狭かったようですね。
子ポポ:やったね、アダモおじさん。
アダモ:ああ、感動しちゃったよ。家族っていいもんだな。(クスン)
子ポポ、オレたちも旅を続けなきゃな。お前の母さんを探しにな。
子ポポ:そうだね。そうだ、ハレルヤ、ハレルヤだよ、アダモおじさん。
おだも:ああ、そうだ。感謝しなきゃな。ハレルヤ、ハレルヤ、そしてアーメン。
そうだ、王様、私のなぞなぞの答えを聞いてくれませんか。
王:おや、なんでしょう。ぜひ、聞かせてください。
アダモ:私の答えは、夢、ですよ。毎晩、見る夢は違いますが、皆、夢のまた夢。
現実ではありません。みな夢であることには変わりはないのです。
王:あなた、詩人ですね。ステキな答えです。
<二人はまた旅に出ます。ポンポン王国、さようなら!!>
アダモ:しーっ!
ハール王:(何度もうなづいて)そうか、そうか、わかってくれたんだね。思い出したんだね。
わしはうれしい。さあ、みんな、シャインの答えを聞いてやってくれ。
シャイン:答えは月です。お月さまです。父が、いや、王様が、母と三人でお月見したときに
教えてくれたことです。毎日、月は形を変える。満月から、半月へ、そして三日月へ。
そしてまた半月になって、満月になる。でも、実はいつも月は同じで、2匹のウサギが
モチをついているのだ、と。
王:そうだ、なつかしいな。よく思い出してくれたシャイン。
わしは、母を亡くして悲しんでいるお前の気持ちを察せずに、さっさと結婚しちまった。
すまなかった、許せ。
女王:でも王様。これじゃ、この謎、リンシーには不公平ですわ。私たちにわかるはずも
ありませんもの。
王:すまん。わしはシャインが思い出してくれるかどうか知りたかっただけなのだ。
あの楽しかった思い出を。国は平和が何よりじゃ。争っておさまるものではない。
シャイン:2匹のウサギは私とリンシーです。父上、二人で協力して国を治めます。
王:うん、よく言った。それでこそ王子。リンシー、どうじゃな。
リンシー:兄上に協力させていただけるとは、これ以上うれしいことはありません、王様。
王:うれしいぞ、リンシー。ああ、病気も治ってしまいそうなくらいうれしいぞ。
お妃、どうじゃな、こんなうれしいことはあるまい。
女王:はい、王様にはまいりましたわ。私の考えが狭かったようですね。
子ポポ:やったね、アダモおじさん。
アダモ:ああ、感動しちゃったよ。家族っていいもんだな。(クスン)
子ポポ、オレたちも旅を続けなきゃな。お前の母さんを探しにな。
子ポポ:そうだね。そうだ、ハレルヤ、ハレルヤだよ、アダモおじさん。
おだも:ああ、そうだ。感謝しなきゃな。ハレルヤ、ハレルヤ、そしてアーメン。
そうだ、王様、私のなぞなぞの答えを聞いてくれませんか。
王:おや、なんでしょう。ぜひ、聞かせてください。
アダモ:私の答えは、夢、ですよ。毎晩、見る夢は違いますが、皆、夢のまた夢。
現実ではありません。みな夢であることには変わりはないのです。
王:あなた、詩人ですね。ステキな答えです。
<二人はまた旅に出ます。ポンポン王国、さようなら!!>
ハール王 [ポンポン王国]
<楽隊登場>
楽隊:皆さん、王様の、お出ましだよ。ポンポン王国の王様の、お出ましだよ。
ハール王のお出ましだよ。
ハール王:やあ皆さん。約束の刻限です。なぞなぞの答えは見つかりましたかな。
カーリー女王:ええ、あなたのなぞなぞなど簡単でしたわ。
王:おや、そうかね、で、答えは?
女王:ずばり、わたくし自身でございますわ。
王:なんと?そのこころは?
女王:毎日のドレスは違っても、きている私の美しさは同じですもの。
王:確かに、毎日ドレスをとっかえひっかえしているが、そなたのみばえは同じじゃのう。
アダモ:はっはっは、なかなかうまいぞ、王様。
子ポポ:しいい。しつれいですよ。
女王:なんです、王様、違いますの?これ以外に、答えなんかありゃしませんよ。
リンシー、何とかおっしゃい。あなたも答える権利があるのですよ。
リンシー:私は、・・きっと間違っているとは思いますが、・・
王:ああ、リンシー、ぜひ、かしこいお前の答えが聞きたい。
リンシー:では、申し上げます。水、ではないかと。
王:水?さて、そのこころは?
リンシー:水は氷になったり、雨や、雪や、雲になったりします。でも、元はみな
水なのではないでしょうか。
王:ああ、リンシー、さすがじゃ。素晴らしい、気に入った。
女王:では王様、リンシーを後継ぎにしてくだいますか?
王:まあ、待ちなさい、まだシャインの答えをきいとらん。シャイン、どうだ。
お前は何か考えついたか? なければ、リンシーに決まってしまうが。
シャイン:それなら、それで結構です。
リンシー:とんでもありません、兄上こそ王にふさわしい方、わたくしなど
及びもつきません。
女王:リンシー、お前は欲がない子ねえ。
王:シャイン、どうじゃ、なにも考えつかんのか。
<シャイン王子、突然、泣きだしました。何があったのでしょう?>