ハール王 [ポンポン王国]
<楽隊登場>
楽隊:皆さん、王様の、お出ましだよ。ポンポン王国の王様の、お出ましだよ。
ハール王のお出ましだよ。
ハール王:やあ皆さん。約束の刻限です。なぞなぞの答えは見つかりましたかな。
カーリー女王:ええ、あなたのなぞなぞなど簡単でしたわ。
王:おや、そうかね、で、答えは?
女王:ずばり、わたくし自身でございますわ。
王:なんと?そのこころは?
女王:毎日のドレスは違っても、きている私の美しさは同じですもの。
王:確かに、毎日ドレスをとっかえひっかえしているが、そなたのみばえは同じじゃのう。
アダモ:はっはっは、なかなかうまいぞ、王様。
子ポポ:しいい。しつれいですよ。
女王:なんです、王様、違いますの?これ以外に、答えなんかありゃしませんよ。
リンシー、何とかおっしゃい。あなたも答える権利があるのですよ。
リンシー:私は、・・きっと間違っているとは思いますが、・・
王:ああ、リンシー、ぜひ、かしこいお前の答えが聞きたい。
リンシー:では、申し上げます。水、ではないかと。
王:水?さて、そのこころは?
リンシー:水は氷になったり、雨や、雪や、雲になったりします。でも、元はみな
水なのではないでしょうか。
王:ああ、リンシー、さすがじゃ。素晴らしい、気に入った。
女王:では王様、リンシーを後継ぎにしてくだいますか?
王:まあ、待ちなさい、まだシャインの答えをきいとらん。シャイン、どうだ。
お前は何か考えついたか? なければ、リンシーに決まってしまうが。
シャイン:それなら、それで結構です。
リンシー:とんでもありません、兄上こそ王にふさわしい方、わたくしなど
及びもつきません。
女王:リンシー、お前は欲がない子ねえ。
王:シャイン、どうじゃ、なにも考えつかんのか。
<シャイン王子、突然、泣きだしました。何があったのでしょう?>
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