夢か、うつつか [雲の上]
<一面の雲です>
ポポ:いらっしゃい、子ポポ。よく来ましたね。きっと来れると思ってました。
アダモ、ありがとう。あなたが助けてくれたのね、子ポポを。やっぱり、
父親だけのことはあるわ。
子ポポ:ええーっ!どういうこと?
アダモ:実は、そのー・・
子ポポ:まさかそんなア・・猫バーが言ってた秘密って、これー?
アダモ:おれがオヤジじゃ、いやか? いやだよな、当然だ。オレじゃな。
子ポポ:そんなことない、うれしいよ? お父さん、なんだね。お父さん。
アダモ:てれるな、・・
ポポ:さあ、子ポポ、おいで、お母さんに抱きしめさせてちょうだい。
子ポポ:うん、お母さーん! 会いたかったよー、うえーーん!
<子ポポはお母さんの胸の中に飛び込んでいきました>
<木の下で目覚める二人>
子ポポ:おはよう。
アダモ:おはよう、起きたか。お前、泣いてたぞ。お母さんの夢でも見たか。
子ポポ:うん、やっと会えた。抱きしめられちゃったよ。
アダモ:そうか、そりゃあ、よかった。
子ポポ:おじさん、・・ひょっとして、ぼくのお父さんなの?
アダモ:(どぎまぎして)えっ!いや、それは・・そんなわけねえだろ。
子ポポ:そうだよね。よかった。
アダモ:よかったって、そりゃ、どういう意味よ。
子ポポ:ぼく、もうお母さん探さなくていいんだよね。いつでも、会いたい
ときは会えるってわかったし。お母さんが言ってた。
「お前の道を歩みなさい」って。
アダモおじさん、「ボクの道」って、どんなかな?
アダモ:そうだな・・これから歩いていくんだ。これからだよ。
子ポポ:そうだね、これからだね。楽しみだね、おじさん。そうだ、あれっ!
アダモ:ん、あれって、なんだ?
子ポポ:ハレルヤ、ハレルヤ!ハレルヤ、ハレルヤ、だよ。
アダモ:(笑って)そうか。そうだな、ハレルヤ、ハレルヤだ。
ーハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン。ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン
<二人の冒険はまだまだ続きます。わくわく! おわり>
ポポ:いらっしゃい、子ポポ。よく来ましたね。きっと来れると思ってました。
アダモ、ありがとう。あなたが助けてくれたのね、子ポポを。やっぱり、
父親だけのことはあるわ。
子ポポ:ええーっ!どういうこと?
アダモ:実は、そのー・・
子ポポ:まさかそんなア・・猫バーが言ってた秘密って、これー?
アダモ:おれがオヤジじゃ、いやか? いやだよな、当然だ。オレじゃな。
子ポポ:そんなことない、うれしいよ? お父さん、なんだね。お父さん。
アダモ:てれるな、・・
ポポ:さあ、子ポポ、おいで、お母さんに抱きしめさせてちょうだい。
子ポポ:うん、お母さーん! 会いたかったよー、うえーーん!
<子ポポはお母さんの胸の中に飛び込んでいきました>
<木の下で目覚める二人>
子ポポ:おはよう。
アダモ:おはよう、起きたか。お前、泣いてたぞ。お母さんの夢でも見たか。
子ポポ:うん、やっと会えた。抱きしめられちゃったよ。
アダモ:そうか、そりゃあ、よかった。
子ポポ:おじさん、・・ひょっとして、ぼくのお父さんなの?
アダモ:(どぎまぎして)えっ!いや、それは・・そんなわけねえだろ。
子ポポ:そうだよね。よかった。
アダモ:よかったって、そりゃ、どういう意味よ。
子ポポ:ぼく、もうお母さん探さなくていいんだよね。いつでも、会いたい
ときは会えるってわかったし。お母さんが言ってた。
「お前の道を歩みなさい」って。
アダモおじさん、「ボクの道」って、どんなかな?
アダモ:そうだな・・これから歩いていくんだ。これからだよ。
子ポポ:そうだね、これからだね。楽しみだね、おじさん。そうだ、あれっ!
アダモ:ん、あれって、なんだ?
子ポポ:ハレルヤ、ハレルヤ!ハレルヤ、ハレルヤ、だよ。
アダモ:(笑って)そうか。そうだな、ハレルヤ、ハレルヤだ。
ーハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン。ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン
<二人の冒険はまだまだ続きます。わくわく! おわり>
神様、たすけて! [神様]
<やぐらを上る子ポポ、そのあとにアダモ>
アダモ:あわてるな。しっかりつかめ。足を踏み外すなよ。おまえ、いいな、
足が長くて、・・
子ポポ:おじさん、早く、ほら、もう村が見渡せるよ。あ、おじさん、
柴に火が!
アダモ:あっ、はえーな。もうつけやがった。急げ子ポポ、ゆっくりしちゃ
いらんねえぞ。やぐらが倒れたら、二人ともまる焼けだ。
<煙の中>
アダモ:ゴホン、ゴホン。こりゃきつい。熱いし、けむいし。
子ポポ:おじさん、もうすぐてっぺんだよ、がんばろう!
アダモ:けつが熱くて、燃えてるみたいだ。パンツはいてねえからなあ。
あ、ちち、あっ、ちちちち、あっちちちち・・
子ポポ:おじさん、おじさん!ほら、忘れちゃだめだよ。苦しいときは、
アダモ:そうか!ハレルヤ、だったな!?わすれるもんか。ハレルヤ、
ハレルヤ、あちち、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメンだ!くそっ!
ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン! ああ、神様、お助けを!
<遠くから、低いこえが返ってくる>
ー ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン。
<二人、どんどん上へ吸い上げられる>
子ポポ:うわあー!
アダモ:なんだ、どうした?どうなってんだ?うわあー!
<雲の中を上昇する二人>
アダモ:おい子ポポ、あれは何だ!?
子ポポ:あれって? あれ、ひつじかな?
<雲の中に大ヒツジが眠っている>
アダモ:子ポポ、ほら、天だよ、青空が見えるぞ。
子ポポ:ほんとうだ。
アダモ:なんだか気持ちいいな。フワフワしてるぞ。
子ポポ:ほんとうだ、浮いてるみたいだ。とんでるのかな。
それとも、・・
アダモ:死んじゃったかだ・・
<苦しそうでしたね。でも、楽になれてよかったです>
アダモ:あわてるな。しっかりつかめ。足を踏み外すなよ。おまえ、いいな、
足が長くて、・・
子ポポ:おじさん、早く、ほら、もう村が見渡せるよ。あ、おじさん、
柴に火が!
アダモ:あっ、はえーな。もうつけやがった。急げ子ポポ、ゆっくりしちゃ
いらんねえぞ。やぐらが倒れたら、二人ともまる焼けだ。
<煙の中>
アダモ:ゴホン、ゴホン。こりゃきつい。熱いし、けむいし。
子ポポ:おじさん、もうすぐてっぺんだよ、がんばろう!
アダモ:けつが熱くて、燃えてるみたいだ。パンツはいてねえからなあ。
あ、ちち、あっ、ちちちち、あっちちちち・・
子ポポ:おじさん、おじさん!ほら、忘れちゃだめだよ。苦しいときは、
アダモ:そうか!ハレルヤ、だったな!?わすれるもんか。ハレルヤ、
ハレルヤ、あちち、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメンだ!くそっ!
ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン! ああ、神様、お助けを!
<遠くから、低いこえが返ってくる>
ー ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン。
<二人、どんどん上へ吸い上げられる>
子ポポ:うわあー!
アダモ:なんだ、どうした?どうなってんだ?うわあー!
<雲の中を上昇する二人>
アダモ:おい子ポポ、あれは何だ!?
子ポポ:あれって? あれ、ひつじかな?
<雲の中に大ヒツジが眠っている>
アダモ:子ポポ、ほら、天だよ、青空が見えるぞ。
子ポポ:ほんとうだ。
アダモ:なんだか気持ちいいな。フワフワしてるぞ。
子ポポ:ほんとうだ、浮いてるみたいだ。とんでるのかな。
それとも、・・
アダモ:死んじゃったかだ・・
<苦しそうでしたね。でも、楽になれてよかったです>
アダモのひ・み・つ [猫村]
<泣きじゃくる子ポポを前に、困ってしまうアダモです>
アダモ:泣くんじゃないっ!子ポポっ!お前何を言ってるのかわかってない
だろう!ポポさんのところへ行くってことは、死ぬってことなんだ。
猫バー:いや、いや、そうではないのだアダモさん。
アダモ:いいや、だまされませんぞ。オレたちが上った後で、また、
火をつけるに決まってラー。
猫バー:そりゃ、そうしないと天へはいけませんから、つけますよ。
アダモ:ほらな、聞いたか子ポポ。こいつら、オレたちのことも丸焼きにする
つもりなんだよ。それで、証拠隠滅だ。村は安泰だ。そうだろ、猫バー!
こんなインチキバーさんに、だまされてたまるかってんだ。
猫バー:インチキ! たわけたことを、ではここであんたの秘密を子ポポさんに
暴露してもよいかな、アダモさん。
子ポポ:秘密ってなあに。知りたい知りたい!アダモおじさんの秘密って
何だろう。
アダモ:お前、急に元気になりやがって。猫バー、オレの秘密だと?
そんなのこわくはねーや、勝手に言ってみろ。どうせ、オレの苦手は
ピーマンだとかいうんだろ?
子ポポ:アダモ、ピーマン嫌いだったっけ?
アダモ:えっ、まあ、な。それがどうした?
猫バー:そんなこっちゃない。お前さんが、実は子ポポちゃんの・・
アダモ:たっー、たっ、たっ、たっ、たっ、たっー。そこまで、あぶねえ、
あぶねえ。それかよ。それでしたか。まさか、それとは。ばばあ、
いや、猫バーさん、なんで、なんでそのこと知ってるの? ですか?
猫バー:言ってもいいのか?わしがインチキではないという証拠を見せたい
だけなのじゃが。
アダモ:わかりました。わかりました。インチキだなんて言いません。
言いませんよ。
子ポポ:知りたい、知りたい!アダモの秘密。おせーて、おせーて猫バー。
アダモ:かんべんしてくださいよ。
子ポポ:おせーて、おせーて、おせーて、猫バー。
アダモ:いい加減にしろよ、子ポポ!
猫バー:まあ、わかってもらえばいいんじゃ。子ぽぽちゃん、あとでわかる
じゃろ。それまでの楽しみにしておきなされ。
子ポポ:なーんだ、つまんないの。
アダモ:ありがたい、猫バーさん。
猫バー:猫バーだ、っちゅうの。
子ポポ:でも、行くんでしょ、お母さんのところへ?
アダモ:おめえ、どうしてもか?
子ポポ:うん、どうしても行く!
アダモ:途中で、やめたなんて言わないな?
子ポポ:言わない、言わない、絶対言わない。
アダモ:ほんとうだな?
子ポポ:ほんとう。嘘じゃないよ、アダモおじさん。
猫バー:行くしかないようじゃな、アダモさん。
アダモ:…もし、失敗したら、二人とも焼け死んでしまうぞ。
子ポポ:うん、いいよ、死んでもいい、死んでも会いたい。
アダモ:よーし、よく言った。その覚悟があれば、いけるかもしんねえ。
おじさん、お前につきあうぞ。死ぬときはいっしょだ。
<とうとう決心をしましたね。でも、アダモの秘密って、なんでしょね>
アダモ:泣くんじゃないっ!子ポポっ!お前何を言ってるのかわかってない
だろう!ポポさんのところへ行くってことは、死ぬってことなんだ。
猫バー:いや、いや、そうではないのだアダモさん。
アダモ:いいや、だまされませんぞ。オレたちが上った後で、また、
火をつけるに決まってラー。
猫バー:そりゃ、そうしないと天へはいけませんから、つけますよ。
アダモ:ほらな、聞いたか子ポポ。こいつら、オレたちのことも丸焼きにする
つもりなんだよ。それで、証拠隠滅だ。村は安泰だ。そうだろ、猫バー!
こんなインチキバーさんに、だまされてたまるかってんだ。
猫バー:インチキ! たわけたことを、ではここであんたの秘密を子ポポさんに
暴露してもよいかな、アダモさん。
子ポポ:秘密ってなあに。知りたい知りたい!アダモおじさんの秘密って
何だろう。
アダモ:お前、急に元気になりやがって。猫バー、オレの秘密だと?
そんなのこわくはねーや、勝手に言ってみろ。どうせ、オレの苦手は
ピーマンだとかいうんだろ?
子ポポ:アダモ、ピーマン嫌いだったっけ?
アダモ:えっ、まあ、な。それがどうした?
猫バー:そんなこっちゃない。お前さんが、実は子ポポちゃんの・・
アダモ:たっー、たっ、たっ、たっ、たっ、たっー。そこまで、あぶねえ、
あぶねえ。それかよ。それでしたか。まさか、それとは。ばばあ、
いや、猫バーさん、なんで、なんでそのこと知ってるの? ですか?
猫バー:言ってもいいのか?わしがインチキではないという証拠を見せたい
だけなのじゃが。
アダモ:わかりました。わかりました。インチキだなんて言いません。
言いませんよ。
子ポポ:知りたい、知りたい!アダモの秘密。おせーて、おせーて猫バー。
アダモ:かんべんしてくださいよ。
子ポポ:おせーて、おせーて、おせーて、猫バー。
アダモ:いい加減にしろよ、子ポポ!
猫バー:まあ、わかってもらえばいいんじゃ。子ぽぽちゃん、あとでわかる
じゃろ。それまでの楽しみにしておきなされ。
子ポポ:なーんだ、つまんないの。
アダモ:ありがたい、猫バーさん。
猫バー:猫バーだ、っちゅうの。
子ポポ:でも、行くんでしょ、お母さんのところへ?
アダモ:おめえ、どうしてもか?
子ポポ:うん、どうしても行く!
アダモ:途中で、やめたなんて言わないな?
子ポポ:言わない、言わない、絶対言わない。
アダモ:ほんとうだな?
子ポポ:ほんとう。嘘じゃないよ、アダモおじさん。
猫バー:行くしかないようじゃな、アダモさん。
アダモ:…もし、失敗したら、二人とも焼け死んでしまうぞ。
子ポポ:うん、いいよ、死んでもいい、死んでも会いたい。
アダモ:よーし、よく言った。その覚悟があれば、いけるかもしんねえ。
おじさん、お前につきあうぞ。死ぬときはいっしょだ。
<とうとう決心をしましたね。でも、アダモの秘密って、なんでしょね>