SSブログ

夢か、うつつか [雲の上]

<一面の雲です>
CIMG2143.JPG
ポポ:いらっしゃい、子ポポ。よく来ましたね。きっと来れると思ってました。
   アダモ、ありがとう。あなたが助けてくれたのね、子ポポを。やっぱり、
   父親だけのことはあるわ。
smallこぽぽ.gif
子ポポ:ええーっ!どういうこと?
アダモ:実は、そのー・・
子ポポ:まさかそんなア・・猫バーが言ってた秘密って、これー?
アダモ:おれがオヤジじゃ、いやか? いやだよな、当然だ。オレじゃな。
small adamo.jpg
子ポポ:そんなことない、うれしいよ? お父さん、なんだね。お父さん。
アダモ:てれるな、・・
ポポ:さあ、子ポポ、おいで、お母さんに抱きしめさせてちょうだい。
CIMG2146.JPG
子ポポ:うん、お母さーん! 会いたかったよー、うえーーん!
<子ポポはお母さんの胸の中に飛び込んでいきました>

<木の下で目覚める二人>
子ポポ:おはよう。
アダモ:おはよう、起きたか。お前、泣いてたぞ。お母さんの夢でも見たか。
子ポポ:うん、やっと会えた。抱きしめられちゃったよ。
アダモ:そうか、そりゃあ、よかった。
子ポポ:おじさん、・・ひょっとして、ぼくのお父さんなの?
アダモ:(どぎまぎして)えっ!いや、それは・・そんなわけねえだろ。
子ポポ:そうだよね。よかった。
アダモ:よかったって、そりゃ、どういう意味よ。
子ポポ:ぼく、もうお母さん探さなくていいんだよね。いつでも、会いたい
   ときは会えるってわかったし。お母さんが言ってた。
   「お前の道を歩みなさい」って。
   アダモおじさん、「ボクの道」って、どんなかな?
アダモ:そうだな・・これから歩いていくんだ。これからだよ。
CIMG2154.JPG
子ポポ:そうだね、これからだね。楽しみだね、おじさん。そうだ、あれっ!
アダモ:ん、あれって、なんだ?
子ポポ:ハレルヤ、ハレルヤ!ハレルヤ、ハレルヤ、だよ。
アダモ:(笑って)そうか。そうだな、ハレルヤ、ハレルヤだ。
CIMG2155.JPG
ーハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン。ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン
CIMG2156.JPG
<二人の冒険はまだまだ続きます。わくわく!  おわり>
CIMG2157.JPG 
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

神様、たすけて! [神様]

<やぐらを上る子ポポ、そのあとにアダモ>
CIMG2115_0.JPG
アダモ:あわてるな。しっかりつかめ。足を踏み外すなよ。おまえ、いいな、
   足が長くて、・・
子ポポ:おじさん、早く、ほら、もう村が見渡せるよ。あ、おじさん、
   柴に火が!
アダモ:あっ、はえーな。もうつけやがった。急げ子ポポ、ゆっくりしちゃ
   いらんねえぞ。やぐらが倒れたら、二人ともまる焼けだ。
<煙の中>
CIMG2116_0.JPG
アダモ:ゴホン、ゴホン。こりゃきつい。熱いし、けむいし。
子ポポ:おじさん、もうすぐてっぺんだよ、がんばろう!
アダモ:けつが熱くて、燃えてるみたいだ。パンツはいてねえからなあ。
   あ、ちち、あっ、ちちちち、あっちちちち・・
子ポポ:おじさん、おじさん!ほら、忘れちゃだめだよ。苦しいときは、
アダモ:そうか!ハレルヤ、だったな!?わすれるもんか。ハレルヤ、
   ハレルヤ、あちち、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメンだ!くそっ!
   ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン! ああ、神様、お助けを!
<遠くから、低いこえが返ってくる>
ー ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン。
<二人、どんどん上へ吸い上げられる>
子ポポ:うわあー!
アダモ:なんだ、どうした?どうなってんだ?うわあー!
CIMG2133.JPG
CIMG2134.JPG
CIMG2135.JPG
<雲の中を上昇する二人>
アダモ:おい子ポポ、あれは何だ!?
CIMG2153.JPG
子ポポ:あれって? あれ、ひつじかな?
<雲の中に大ヒツジが眠っている>
CIMG2152.JPG
アダモ:子ポポ、ほら、天だよ、青空が見えるぞ。
子ポポ:ほんとうだ。
アダモ:なんだか気持ちいいな。フワフワしてるぞ。
子ポポ:ほんとうだ、浮いてるみたいだ。とんでるのかな。
   それとも、・・
アダモ:死んじゃったかだ・・
<苦しそうでしたね。でも、楽になれてよかったです>

  
 
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

アダモのひ・み・つ [猫村]

<泣きじゃくる子ポポを前に、困ってしまうアダモです>
CIMG2106_0.JPG
アダモ:泣くんじゃないっ!子ポポっ!お前何を言ってるのかわかってない
   だろう!ポポさんのところへ行くってことは、死ぬってことなんだ。
猫バー:いや、いや、そうではないのだアダモさん。
アダモ:いいや、だまされませんぞ。オレたちが上った後で、また、
   火をつけるに決まってラー。
CIMG2118_0.JPG
猫バー:そりゃ、そうしないと天へはいけませんから、つけますよ。
アダモ:ほらな、聞いたか子ポポ。こいつら、オレたちのことも丸焼きにする
   つもりなんだよ。それで、証拠隠滅だ。村は安泰だ。そうだろ、猫バー!
   こんなインチキバーさんに、だまされてたまるかってんだ。
猫バー:インチキ! たわけたことを、ではここであんたの秘密を子ポポさんに
   暴露してもよいかな、アダモさん。
子ポポ:秘密ってなあに。知りたい知りたい!アダモおじさんの秘密って
   何だろう。
アダモ:お前、急に元気になりやがって。猫バー、オレの秘密だと?
   そんなのこわくはねーや、勝手に言ってみろ。どうせ、オレの苦手は
   ピーマンだとかいうんだろ?
CIMG2105.JPG
子ポポ:アダモ、ピーマン嫌いだったっけ?
アダモ:えっ、まあ、な。それがどうした?
猫バー:そんなこっちゃない。お前さんが、実は子ポポちゃんの・・
アダモ:たっー、たっ、たっ、たっ、たっ、たっー。そこまで、あぶねえ、
   あぶねえ。それかよ。それでしたか。まさか、それとは。ばばあ、
   いや、猫バーさん、なんで、なんでそのこと知ってるの? ですか?
CIMG2114_0.JPG
猫バー:言ってもいいのか?わしがインチキではないという証拠を見せたい
   だけなのじゃが。
アダモ:わかりました。わかりました。インチキだなんて言いません。
   言いませんよ。
子ポポ:知りたい、知りたい!アダモの秘密。おせーて、おせーて猫バー。
アダモ:かんべんしてくださいよ。
子ポポ:おせーて、おせーて、おせーて、猫バー。
アダモ:いい加減にしろよ、子ポポ!
猫バー:まあ、わかってもらえばいいんじゃ。子ぽぽちゃん、あとでわかる
   じゃろ。それまでの楽しみにしておきなされ。
子ポポ:なーんだ、つまんないの。
アダモ:ありがたい、猫バーさん。
猫バー:猫バーだ、っちゅうの。
子ポポ:でも、行くんでしょ、お母さんのところへ?
アダモ:おめえ、どうしてもか?
子ポポ:うん、どうしても行く!
アダモ:途中で、やめたなんて言わないな?
子ポポ:言わない、言わない、絶対言わない。
アダモ:ほんとうだな?
子ポポ:ほんとう。嘘じゃないよ、アダモおじさん。
猫バー:行くしかないようじゃな、アダモさん。
アダモ:…もし、失敗したら、二人とも焼け死んでしまうぞ。
子ポポ:うん、いいよ、死んでもいい、死んでも会いたい。
アダモ:よーし、よく言った。その覚悟があれば、いけるかもしんねえ。
   おじさん、お前につきあうぞ。死ぬときはいっしょだ。
<とうとう決心をしましたね。でも、アダモの秘密って、なんでしょね>   

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。