猫村 [猫村]
<猫村に入るアダモと子ポポ>
ーお待ちください。
ミーコ:私たちは、ムラの警備のものですが、この先は猫村で行き止まりです。
どこへ行かれるのかわかりませんが、その先は道がないのです。
子ポポ:その猫村に行くんだよ、ボクたち。
ミーコ:もしかして、あなた方は、お救いさん、いえ、ポポさんの
お身内のかたではありませんか。
子ポポ:そう。そのポポさんって、ボクのお母さんかもしれないんだ。
ミーコ:お母さん? ポポさんが? つまり、あなたがポポさんのお子さん?。
アダモ:それを確かめに来たんですよ。
ミーコ:ちょっと失礼。(子ポポの胸のあたりをかぐ)ふん、ふん。(こんどは
後ろに回っておしりのあたりをかぐ)ふん、ふん、確かに。
ポポさんと同じ匂い、まちがいありませんね。
子ポポ:アダモおじさん、まちがいなさそうだよ・・
アダモ:ああ、そうらしい。よかったな、子ポポ、やっと会えるぞ。
ミーコ:実は、村のババ様に、ポポさんを訪ねてくる方があるから、ご案内する
ように言われておりました。
アダモ:ババ様とはどなたですか?
ミーコ:村の長老です。ポポ様をお招きしたのもババ様です。私が命じられて、
探し当て、この村にお招きしたのです。
アダモ:この村へ、ポポさんを招いたと?いったい、なぜ、ポポさんを?
ミーコ:この村を救うためです。緊急事態だったのです。
子ポポ:それでお母さん、すぐに出発したんだね。
アダモ:大変な用事だったと見える。子供を置いて、行っちゃたんだからな。
ミーコ:村のためにつらい思いをさせてしまったんですね。申しわけありません
でした。詳しいことは村で。では、こちらへ。
子ポポ:お母さん、びっくりするかな、アダモおじさん?
アダモ:ああ、びっくりだ。
ミーコ:・・
<子ポポはお母さんに会えるので、もう、うれしくってたまりません。>
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