クーちゃんのねぐら [猫村]
<クーちゃんのねぐらです。母親探しの旅だと聞かされ>
ウーちゃん:クーちゃん、猫村に犬さんがやってきたってうわさ、あったよね。
猫村に犬なんて、ヘンだとは思ったんだけど。もしかして・・
クーちゃん:うん、そうだな、何か関係あるかもな。詳しいことはわからないけどな。
この先の山奥に、猫村っちゅう集落があるのよ。
アダモ:猫村?
クーちゃん:今年はひどいききんでな、食いものにも困るほどだったそうだ。そうしたら、
はやり病が広がってな。もう村は地獄だったらしい。
ウーちゃん:疫病ね。ひどかったんだって。
クーちゃん:それがピタッとおさまったちゅうんだな。よそから来た犬さんに、
神頼みしてもらったんだとよ。おかげで、ムラは助かったそうだ。
それまではやっていた病気がウソのように消えたんだとよ。
ウーちゃん:だから、みんなその犬さんのことを「お救いさん」って呼んでるんだって。
アダモ:おすくいさん?
子ポポ:アダモおじさん、行ってみようよ、その猫村ってとこ。お救いさんに会ってみよう。
アダモ:お救いさんが、お前のお母さんとは限らんぞ。それでもいいか。
子ポポ:うん、行ってみたい。会ってみたい。
アダモ:行くしかないか。ここまで来たんだもんな。いけるところまで行ってみよう。
子ポポ:いけるとこまで行ってみよう。
<外の雪はやんだのでしょうか?山は静かになりました>
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