峠道で [猫村]
<峠道を上っていきます>
アダモ:なかなかきついなこの山は。
子ポポ:もうすぐ峠です。がんばりましょう。
<空がきゅうに暗くなりました。大変です、雪が降ってきました。>
こぽぽ:おじさん、吹雪になっちゃったね。前が見えないよ。
アダモ:子ポポ、離れるなよ、こんなところで死んじまっちゃ、つまらねえ。
子ポポ:おじさん、なに握ってんの!それ、私のしっぽでしょ!
アダモ:あ、お前のしっぽか。悪かった。
なんかフワフワしてあったかそうだったもんで、つい。
子ポポ:とにかく、どこかへ避難しなくっちゃ。
アダモ:どこかいい岩陰でもあればな。
<二人とも歩けず木の根元で休んでいます>
子ポポ:おじさん、ぼく眠い。ひどく眠いんだ。
アダモ:バカ、寝たら死んでしまうぞ。かしてみろ。(子ポポの手を取る)
マッサージしてやるからな、大丈夫、血の流れがよくなれば、また歩けるからな。
子ポポ:ぼくもう歩きたくない。疲れちゃったよ。
アダモ:何言ってるんだ。お母さんに会いたいんだろう。
ここまで来て泣き言を言うな。
子ポポ:でも、母さん、いるのかな。会えるのかな。
なんかおじさんの声が遠くなってきたんだけど‥
アダモ:バカ、会えるに決まってる。オレがついてるだろ。
まだ死ぬのは早いぞ。
<アダモおじさん、子ポポの顔をぺろぺろなめだしました>
子ポポ:あ、お母さん。お母さん、きてくれたんだね。
アダモ:こいつ、おれだ、しっかりしろ。
子ポポ:お母さんじゃないのか。おじさんか。どうりで臭いと思ったよ。
アダモ:もっとなめてやろうか。(ペロペロ)
子ポポ:やめてよ、気持ち悪いよ。わかったよ。おきるよ。もうやめて・・
<と言いつつも、子ポポの目が閉じてしまう>
アダモ:寝るな、(ゆすぶって)寝るな。ほら忘れたか。
ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤだろう、忘れたか。
オイノリさんがい言ってたんだろう。苦しいときには祈るんだって。
ハレルヤ、ほら、ハレルヤだ。ハレルヤ、ハレルヤ、ほら!
子ポポ:おじさん、アーメンわすれてるよ。
アダモ:ああ、そうだった。そうそう、ハレルヤ、アーメン。ハレルヤ、アーメンだ。
いっしょに祈ろう。
二人:ハレルヤ、アーメン。ハレルヤ、アーメン。ハレルヤ、アーメン。
<突然、雪な中から何かが現れました>
グぁー!
アダモ:うわ!出たっ! もうだめだ! 助けてください、命だけはご勘弁を。
ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ
クウちゃん:だいじょうぶ、食べやしないよ。もう食べ物は十分あるから。
ウーちゃん:クーちゃんはやさしいクマさんだから、こわがらなくていいよ。私は
クーちゃんの友達のウーちゃん。いっしょにクーちゃんのうちへ来てあったまりなよ。
子ポポ:おじさん、助かったんだよ。よかったね。もう大丈夫だよ。
アダモ:こんなところで、まさか助けてもらえるとは、こりゃ全くありがたい。
ハレルヤ、ハレルヤ!ハレルヤ、アーメン!
クーちゃん:今夜は大雪になるべさ。おらの穴で一晩とまってけや。
ウーちゃん:それがいい。みんないっしょに、今夜は過ごしましょう。
アダモ:よかったな子ポポ。
子ポポ:うん。
<クーちゃんのねぐらってあったかそうですね>
アダモ:なかなかきついなこの山は。
子ポポ:もうすぐ峠です。がんばりましょう。
<空がきゅうに暗くなりました。大変です、雪が降ってきました。>
こぽぽ:おじさん、吹雪になっちゃったね。前が見えないよ。
アダモ:子ポポ、離れるなよ、こんなところで死んじまっちゃ、つまらねえ。
子ポポ:おじさん、なに握ってんの!それ、私のしっぽでしょ!
アダモ:あ、お前のしっぽか。悪かった。
なんかフワフワしてあったかそうだったもんで、つい。
子ポポ:とにかく、どこかへ避難しなくっちゃ。
アダモ:どこかいい岩陰でもあればな。
<二人とも歩けず木の根元で休んでいます>
子ポポ:おじさん、ぼく眠い。ひどく眠いんだ。
アダモ:バカ、寝たら死んでしまうぞ。かしてみろ。(子ポポの手を取る)
マッサージしてやるからな、大丈夫、血の流れがよくなれば、また歩けるからな。
子ポポ:ぼくもう歩きたくない。疲れちゃったよ。
アダモ:何言ってるんだ。お母さんに会いたいんだろう。
ここまで来て泣き言を言うな。
子ポポ:でも、母さん、いるのかな。会えるのかな。
なんかおじさんの声が遠くなってきたんだけど‥
アダモ:バカ、会えるに決まってる。オレがついてるだろ。
まだ死ぬのは早いぞ。
<アダモおじさん、子ポポの顔をぺろぺろなめだしました>
子ポポ:あ、お母さん。お母さん、きてくれたんだね。
アダモ:こいつ、おれだ、しっかりしろ。
子ポポ:お母さんじゃないのか。おじさんか。どうりで臭いと思ったよ。
アダモ:もっとなめてやろうか。(ペロペロ)
子ポポ:やめてよ、気持ち悪いよ。わかったよ。おきるよ。もうやめて・・
<と言いつつも、子ポポの目が閉じてしまう>
アダモ:寝るな、(ゆすぶって)寝るな。ほら忘れたか。
ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤだろう、忘れたか。
オイノリさんがい言ってたんだろう。苦しいときには祈るんだって。
ハレルヤ、ほら、ハレルヤだ。ハレルヤ、ハレルヤ、ほら!
子ポポ:おじさん、アーメンわすれてるよ。
アダモ:ああ、そうだった。そうそう、ハレルヤ、アーメン。ハレルヤ、アーメンだ。
いっしょに祈ろう。
二人:ハレルヤ、アーメン。ハレルヤ、アーメン。ハレルヤ、アーメン。
<突然、雪な中から何かが現れました>
グぁー!
アダモ:うわ!出たっ! もうだめだ! 助けてください、命だけはご勘弁を。
ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ
クウちゃん:だいじょうぶ、食べやしないよ。もう食べ物は十分あるから。
ウーちゃん:クーちゃんはやさしいクマさんだから、こわがらなくていいよ。私は
クーちゃんの友達のウーちゃん。いっしょにクーちゃんのうちへ来てあったまりなよ。
子ポポ:おじさん、助かったんだよ。よかったね。もう大丈夫だよ。
アダモ:こんなところで、まさか助けてもらえるとは、こりゃ全くありがたい。
ハレルヤ、ハレルヤ!ハレルヤ、アーメン!
クーちゃん:今夜は大雪になるべさ。おらの穴で一晩とまってけや。
ウーちゃん:それがいい。みんないっしょに、今夜は過ごしましょう。
アダモ:よかったな子ポポ。
子ポポ:うん。
<クーちゃんのねぐらってあったかそうですね>
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