森の中で、リスさんたちと [男の手芸]
<森の中>
子ポポ:なんかくらいね。
アダモ:わしは怖くはないぞ、なにこのくらい。
オレ様は野良犬なんだからな。こわくは・・
子ポポ:おじさん、震えてるの?
アダモ:バカ、オレは寒いんだ。
<リスさんたちが何か言ってます>
リスA :今年の冬は寒そうだけど、木の実のたくわえは
十分かしらね?
リスB :もうちょっと頑張っておこうか。雪が降ると
もうエサ探しも命がけだからね。
<そこへ、アダモたちがやってくる>
アダモ:ちょっと伺いますが・・
リスA:あら、あなたたちね、お母さん探してるんでしょ。
馬さんたちから聞いてるわ。私たち、早耳だから。
で、森の仲間たちにも聞いて回ったのよ。
子ポポ:何かわかりましたか?
リスB:それがなにも。少なくとも、この森の近くでは、
何も変わったことはなかったようだね。
アダモ:そうですか。残念ですが、仕方がない。
<二人、リスさんたちに礼を言って歩き出す>
リスA:そうだわ、この森を抜けたところに教会があるの。
リスB:そうだ、お祈りさんに占ってもらうといいよ。
リスA:いつも私たちのために、神様に祈ってくれているのよ。
リスB:ほんとに、あんなに真剣に祈っている人はいないよ。だからみんな、
お祈りさんって呼んでるんだ。
占いもよく当たるって評判だ。
アダモ:そうですか。ぜひ行ってみましょう。
子ポポ、よかったな。きっと何かわかるよ。
子ポポ:うん、おじさん!
<実は、アダモ、早くこの森を抜け出たくて仕方がなかったのです。>
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